ペダルのオーバーホール
ペダルスピンドル内部部品のクリーニングやグリス塗布のため、ペダルをオーバーホールすることができます。
注意
小さな部品の紛失や混同を防ぐため、オーバーホールは片ペダルずつ行ってください。
オーバーホールには、4mmアーレンキー、プラスドライバー(PH 00)、15mmペダルレンチ、12mmソケットレンチ(差込角¼インチ)、グリスが別途必要です。
内部部品を傷つけないようご注意ください。
注意:Vector 3Sの右ペダルは、センサー非搭載のためオーバーホールの必要はありません。通常の自転車用ペダルと同様のメンテナンスを行ってください。
- 15mmペダルレンチを使用して、ペダルを自転車から取り外します。
注意:左のペダルスピンドルは逆ねじです。
- 4mmアーレンキーを使用して、バッテリーカバー ① を取り外します。
- バッテリーカバーとバッテリー ② を取り出します。
ヒント:②で示すバッテリーの数は、バッテリータイプにより異なります。
- プラスドライバー(PH 00)でバッテリーキャリッジ ④ からねじ×2 ③ を取り外します。
- バッテリーキャリッジを取り外します。
- ペダルレンチでレンチフラットをしっかりと保持したまま、12mmソケットレンチでスピンドルナット ⑤ を取り外します。
注意:右ペダルのスピンドルナット(黒)は、逆ねじです。左ペダルのスピンドルナット(銀)にはレンチフラットに線があります。
- ペダルボディからスピンドル ⑥ を取り外します。
- ペダルボディ内側のインナーシール ⑦ とアウターシール ⑧ を取り外します。
注意:シールはスピンドルにフィットするため円錐形をしています。
- 各部品から古いグリスを拭き取ります。
- インナーシールをペダルボディに挿入します。
ベアリングと面一になるまで押し込みます。
- アウターシールをスピンドルに装着します。
- ペダルボディ内側のベアリングにグリスを塗布します。
- スピンドルにグリスを塗布します。
- ペダルボディにスピンドルを挿入します。
挿入時にアウターシールの位置がずれた場合は、スピンドルの先端と面一となるよう押し込みます。
- スピンドルナットをセットします。
- ペダルレンチでレンチフラットをしっかりと保持したまま、12mmソケットレンチでスピンドルナットを締めます。
警告
10 N-m(7 lbf-ft)のトルクを推奨しています。ナットを正常に締めないと、走行中にペダルが脱落し、重大なけがや死亡につながる事故を引き起こすおそれがあります。
- バッテリーキャリッジをねじ×2で取り付けます。
- バッテリーとバッテリーカバーをセットします。
注意:バッテリーカバーのOリングガスケットを破損または紛失しないようご注意ください。
- 4mmアーレンキーを使用して、バッテリーカバーをしっかりと締めます。
ステータスLEDが赤く1回点滅します。
- ペダルを自転車に取り付けます。