Applied Ballisticsの用語集
射撃ソリューションの項目
DOF:北を0°、東を90°としたときの射撃の方向。(入力項目)
- ヒント:デバイスのコンパスでこの値を設定できます。デバイスの上部を射撃方向に向けると、DOFに現在のコンパスの値が表示されます。STARTキーを押して表示された値を使用します。DOWNキーまたはUPキーを押して手動で値を入力することもできます。
- 注意:DOFはコリオリ効果を計算するときのみに使用される値です。射撃目標までの距離が1,000ヤード未満のとき、値の入力は必須ではありません。
Elevation(仰角):照準のソリューションの垂直部分。単位はミリラジアン(mil)または分角(MOA)。
RNG:目標までの距離。単位はヤードまたはメートル。(入力項目)
W 1/2:風速1、風速2、および風向。例:風向(DIR)が9時のとき、シューターから見て左から右に吹いていることを表します。(入力項目)
- 注意:風速2は任意の入力項目です。風速1と風速2の両方を使用することは、シューターと目標間の異なる距離において異なる風速を考慮する効果的な方法とは言えません。これらの項目は、風の値を区切って(分離させて)ソリューションの最小および最大偏流の値を計算するためのものです。
Windage 1(偏流1):風速1と風向に基づく水平方向に対する上方向の角度のソリューション。単位はミリラジアン(mil)または分角(MOA)。
Windage 2(偏流2):風速2と風向に基づく水平方向に対する上方向の角度のソリューション。単位はミリラジアン(mil)または分角(MOA)。
その他の出力項目
Aero. Jump. Effect(空力跳起効果):空力跳起による仰角のソリューションの量。空力跳起は、横風による弾丸の垂直方向の偏差を指します。空力跳起はWind Speed 1の値をもとに計算されます。横風の構成要素または風の値がなければ、この値は0になります。
Bullet Drop(弾丸ドロップ):飛行軌道上で発生する弾丸の総ドロップ量。単位はインチ。
Cos. Incl. Ang.(傾斜角の余弦):目標に対する傾斜角の余弦。
H. Cor. Effect:水平方向のコリオリ効果。コリオリ効果による偏流のソリューションの量。超長距離射撃でない限り影響は小さい値ですが、常にデバイスにより計算されます。
Lead(リード):特定の速度で左または右に移動する目標の射撃に要する垂直方向の補正値。
- ヒント:目標の移動速度を入力すると、デバイスが必要な偏流を考慮して総偏流値を導きます。
Max. Ord.(最大弾道高):最大弾道高。弾丸の飛行軌道上で到達する銃身の軸からの最大の高さ。
Max. Ord. Range(最大弾道高距離):弾丸が最大弾道高に到達する距離。
Remaining Energy(残りエネルギー):目標衝突時の弾丸の残りエネルギー量。単位はフィート重量ポンド(ft. lbf)またはジュール(J)。
Spin Drift(スピンドリフト):スピンドリフト(ジャイロスコープドリフト)による偏流のソリューションの量。例:北半球では、右ねじれの銃身から発射された弾丸は進行方向に対して常にわずかに右にそれる。
Time of Flight(飛行時間):弾丸が目標に到達するまでに要する時間。
V. Cor. Effect:垂直方向のコリオリ効果。コリオリ効果による仰角のソリューションの量。超長距離射撃でない限り影響は小さい値ですが、常にデバイスにより計算されます。
Velocity(速度):目標衝突時の弾丸の推定速度。
Velocity Mach(マッハ速度):目標衝突時の弾丸の推定速度。単位はマッハ。
環境項目
Amb/Stn Pressure(周囲/現地気圧):周囲(現地)気圧。周囲気圧は、海面気圧(大気圧)に校正されません。周囲気圧は弾道射撃のソリューションに必要な値です。(入力項目)
- ヒント:手動で値を入力するか、[Use Current Pressure]のオプションを選択してデバイスの内蔵センサーで計測した値を使用できます。
Humidity(湿度):空気中に含まれる水分の量の割合。(入力項目)
Latitude(緯度): 地球表面上の水平位置。赤道より北側はプラスの値、赤道より南側はマイナスの値で表されます。この値は、垂直および水平方向のコリオリ効果によるドリフトを計算するために使用されます。(入力項目)
- ヒント:[Use Current Position]のオプションを選択して、デバイスで測位したGPS座標を使用できます。
- 注意:[Latitude]はコリオリ効果を計算するときのみに使用される値です。射撃目標までの距離が1,000ヤード未満のとき、値の入力は必須ではありません。
Temperature(温度):現在地の気温。(入力項目)
- ヒント:接続中のtempeセンサーまたはその他の温度センサーの計測値を手動で入力できます。tempeセンサーが接続されていても、値は自動更新されません。
Wind Direction(風向):風の方向。例:風向が9時のとき、シューターから見て左から右に吹いていることを表します。(入力項目)
Wind Mode(風向のモード):射撃方向(DOF)に対する風向か真北(True Wind Directon)に対する風向かを設定します。
- 注意:異なる射撃方向(DOF)の複数の目標を狙う場合、[True Wind Directon]のオプションを選択すると、風向は変わらずDOFのみの調整で済むため便利です。
Wind Speed 1(風速1):射撃のソリューションに使用される風速。(入力項目)
Wind Speed 2(風速2):射撃のソリューションに使用される風速。(任意入力項目)
- ヒント:2つの風速を使用して、高値と低値を含む偏流のソリューションを求めます。実際の射撃に適用される偏流は、この範囲に収まります。
目標項目
Direction of Fire(射撃方向):北を0°、東を90°としたときの射撃の方向。(入力項目)
- 注意:DOFはコリオリ効果を計算するときのみに使用される値です。射撃目標までの距離が1,000ヤード未満のとき、値の入力は必須ではありません。
Inclination(傾き):射撃の傾きの角度。マイナスの値は撃ち下ろし、プラスの値は撃ち上げを表します。射撃のソリューションの垂直部分に傾斜角の余弦をかけて撃ち上げまたは撃ち下ろしを調整したソリューションを求めます。(入力項目)
Range(レンジ):目標までの距離。単位はヤードまたはメートル。(入力項目)
Speed(スピード):移動する目標の速度。単位はマイル毎時(mph)またはキロメートル毎時(km/h)。マイナスの値は目標が左方向、プラスの値は目標が右方向に移動していることを表します。
プロフィール項目・弾丸のプロパティ
Ballistic Coefficient(弾道係数):弾丸のメーカーの弾道係数。(入力項目)
- ヒント:Applied Ballisticsのカスタム抗力係数を使用する場合は、弾道係数は1.000になります。
Bullet Diameter(弾丸直径):弾丸の直径。単位はインチ。(入力項目)
- 注意:弾丸の直径は、弾丸の通称と異なる場合があります。例えば、300 Win Magの実際の直径は.308インチです。
Bullet Length(弾丸の長さ):弾丸の長さ。単位はインチ。(入力項目)
Bullet Weight(弾丸の重量):弾丸の重量。単位はグレーン。(入力項目)
Drag Curve(抗力曲線):Applied Ballisticsのカスタム抗力曲線、G1標準またはG7標準の射出モデル。(入力項目)
注意:長距離ライフルの弾丸のほとんどがG7標準に近しいです。
プロフィール項目・銃のプロパティ
Muzzle Velocity(砲口初速):砲口から弾丸が射出されるときの速度。(入力項目)
- 注意:この項目は射撃ソリューションの正確な算出のために必須です。砲口初速を校正すると、この項目は自動更新され、より正確な射撃ソリューションを得られます。
Output Units(出力単位):計測値の出力単位。1ミリラジアン(mil)は、100ヤード先で3.438インチ。1分角(MOA)は、100ヤード先で1.047インチ。
Sight Height(スコープの高さ):ライフル銃身の中心軸からスコープの中心軸までの距離。(入力項目)
- ヒント:この値は、ボルトの上部からウィンデージタレットの中心までを測り、ボルトの直径の半分の値を加えることで簡単に求めることができます。
SSF - Elevation(SSF - 仰角):垂直方向のスケーリングを考慮した線形乗算器。すべてのライフルスコープが完璧に追従するわけではないため、弾道ソリューションでは特定のライフルスコープに応じてスケールを補正する必要があります。例えば、タレットを10mil移動したときに目標衝突が9milの場合、照準器のスケールは0.9になります。(入力項目)
SSF - Windage(SSF - 偏流):水平方向のスケーリングを考慮した線形乗算器。すべてのライフルスコープが完璧に追従するわけではないため、弾道ソリューションでは特定のライフルスコープに応じてスケールを補正する必要があります。例えば、タレットを10mil移動したときに目標衝突が9milの場合、照準器のスケールは0.9になります。(入力項目)
Twist Rate(ツイストレート):銃身のライフリングが一回転するのにかかる距離。多くの場合、銃または銃身のメーカーからライフリングツイストが提供されています。(入力項目)
Zero Height(ゼロ高):ゼロイン距離の仰角に影響する調整オプション。サプレッサーを追加したり、亜音速の弾を使用する場合に主に使用されます。例えば、サプレッサーを追加し、弾丸が予想より1インチ高く目標に衝突した場合、ゼロ高は1インチになります。サプレッサーを取り外すときは、この値を0に戻す必要があります。(入力項目)
Zero Offset(ゼロオフセット):ゼロイン距離の偏流に影響する調整オプション。サプレッサーを追加したり、亜音速の弾を使用する場合に主に使用されます。例えば、サプレッサーを追加し、弾丸が予想より1インチ左に目標に衝突した場合、ゼロオフセットは1インチになります。サプレッサーを取り外すときは、この値を0に戻す必要があります。(入力項目)
Zero Range(ゼロイン距離):ライフルのゼロイン距離。(入力項目)
プロフィール項目・銃のプロパティ・砲口初速の校正
Range(レンジ):砲口から目標までの距離。(入力項目)
- ヒント:射撃ソリューションで提案された距離にできるだけ近い値を入力する必要があります。この値は、弾丸がマッハ1.2まで減速し、遷音速域に入り始める距離です。
True Drop(トゥルードロップ):弾丸が目標まで飛行しているときに落下する実際の距離。単位はミリラジアン(mil)または分角(MOA)。(入力項目)
プロフィール項目・銃のプロパティ・ドロップスケール係数の校正
Range(レンジ):射撃位置からの距離。(入力項目)
- ヒント:射撃ソリューションで提案された距離の90%以内の値である必要があります。80%未満の値には有効な調整が行われません。
True Drop(トゥルードロップ):特定の距離で発射したときに、弾丸が実際に落ちる距離。単位はミリラジアン(mil)または分角(MOA)。(入力項目)